白峰銀山
しらぶぎんざん
尾瀬沼を水源とし福島・新潟両県の境を北流する只見川へ、駒ヶ岳を源とする大津岐川が合流する下流の右岸にある。元禄二年(一六八九)の河村瑞賢宛の白峰銀山炭座願(福島県史)に「会津御領所白峯柳沢平御銀山今年御問掘被為仰付候」とあり、この年から採掘されている。精錬所もあり、一時は鉱山町が近くにできるほどに発展した。「新編会津風土記」には「寛永の頃より録坑を開き出ること多く、諸国より人多く集り小屋千軒に及びしに宝永三年に廃す」とあり、今も傾城沢など、かつての繁栄を表す地名が残っている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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