白木町(読み)しろきまち

日本歴史地名大系 「白木町」の解説

白木町
しろきまち

[現在地名]甲府市朝日あさひ五丁目・美咲みさき一丁目

ひろ小路の西に三ノ堀を挟んで続く東西の通りの町人地で、上府中二六町の一町。西はふくろ町に接し、北は御崎みさき町が並行する。慶安三年(一六五〇)の府中伝馬人足割帳(県立図書館蔵)町名が記される。白木は黒木に対する意で、古く材木を商った町であろうという。南側一〇一間・北側九九間(甲斐国志)。また小間数の書上には示されていないが、通りの中ほどで南へ下り元三日もとみつか町に接続する短い南北の通りがある。人数は寛文一〇年(一六七〇)一〇二人(「御用留」県立図書館蔵)・宝永二年(一七〇五)一〇五人(「上下府中人数覚」同館蔵)・宝暦六年(一七五六)九二人(「宗門帳人数」同館蔵)。文化(一八〇四―一八)初年の家数二二・人数六九(甲斐国志)


白木町
しろきちよう

[現在地名]岐阜市白木町しらきちよう

米屋こめや町の南に続く南北に延びる両側町。岐阜町の南町口の一にあたる。南は岐阜町惣構堤を経て上笹土居かみささどい町に至り、尾張名古屋に向かう街道(通称御鮨街道)が通る。岐阜町四四町の一で、承応町絵図に町名がみえ、東側の町並から東に五〇間半の愛宕社に至る道が描かれ、町南端に近い西側の町並から東土居原横ひがしどいはらよこ町が延びる。享保年間(一七一六―三六)の成立と推定される町絵図(徳川林政史研究所蔵)では、愛宕社への道は途中で南に鉤の手に曲がり、二ヵ寺に至る道となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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