白毫相(読み)ビャクゴウソウ

デジタル大辞泉 「白毫相」の意味・読み・例文・類語

びゃくごう‐そう〔ビヤクガウサウ〕【白×毫相】

仏の三十二相の一。眉間みけんにあって光明を放つという長く白い巻き毛。仏像では水晶などをはめ込んだり浮き彫りにしたりして表す。眉間白毫相

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精選版 日本国語大辞典 「白毫相」の意味・読み・例文・類語

びゃくごう‐そうビャクガウサウ【白毫相】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。仏にそなわる三二の身体的特徴一つで、眉間にある白毫がもつ特徴。
    1. [初出の実例]「仏、眉間の白毫相の光を放(はなち)て、満財が家を照し給ふ」(出典今昔物語集(1120頃か)一)

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世界大百科事典(旧版)内の白毫相の言及

【如来】より

…サンスクリットのタターガタtathāgataの訳語。ほぼ仏陀の同義語として用いられる。tathāgataはtathā(〈そのように〉)とāgata(〈来たれる(者)〉)の合成語。インド人は真理はあらゆる言語的表現を超えると考え,真理を指す最小限の表現として,たとえば〈それtat〉という言葉を用いる。〈そのように〉もこの種の表現であり,中国人は〈如〉と訳した。したがって〈如来〉とは,〈真理そのものとして来たれる者〉の意となる。…

※「白毫相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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