白焼・素焼(読み)しらやき

精選版 日本国語大辞典 「白焼・素焼」の意味・読み・例文・類語

しら‐やき【白焼・素焼】

〘名〙
魚肉などを、何もつけずそのまま焼くこと。また、そのもの。
※料理物語(1643)一一「うなぎ 白やきにして青すにてよし」
陶磁器を釉(うわぐすり)をかけないで焼くこと。また、そのもの。素焼(すやき)。〔歌舞伎・風船乗評判高楼(1891)〕
死体火葬にして白骨にすること。また、その白骨。しろやき。
※仮名草子・浮世物語(1665頃)二「いはんや博奕(ばくち)傾城(けいせい)に染(し)み入たる者は、死して白焼(シラヤキ)になるまでも忘れ難きものなり」
遊女が懸命に客の機嫌をとること。あだやき。
浮世草子・好色通変歌占(1688)下「しらやきは身に入(しみ)てかたじけなく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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