改訂新版 世界大百科事典 「白玉蟾」の意味・わかりやすい解説 白玉蟾 (はくぎょくせん)Bái Yù chán生没年:1134?-1229? 中国,南宋の道士。別名は葛長庚。福建の人。彼はあるいは張伯端(987-1082)の流れを汲む金丹道(南宗)の大家とされ,また林霊素の系譜に連なる神霄派の道士とされて,宋・元の道教史において重要な地位を占める。若年のころ,福建を出て,竜虎山,武夷山で修業し,また道士陳楠(泥丸)に教えを受けたとされる。その道教思想の中核は,神・精・気の3概念を基底に置く内丹説であるが,同時に,朱子学,禅宗の思想をも取り込んでいる。執筆者:砂山 稔 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by