白禿瘡(読み)しらくも

精選版 日本国語大辞典 「白禿瘡」の意味・読み・例文・類語

しら‐くも【白禿瘡・白癬・白雲】

  1. 〘 名詞 〙 頭の毛のはえる部分にできる、えんどう豆大白色、灰白色円形の伝染性発疹。軽いかゆみがあり、かくと白い粉が落ちてくる。頭部浅在性白癬(はくせん)。しらくぼ。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「赭い頭艫(あたま)の地の白雲も、汚らしかった」(出典足袋の底(1913)〈徳田秋声〉二)

しら‐くぼ【白禿瘡】

  1. 〘 名詞 〙しらくも(白禿瘡)〔伊京集(室町)〕
    1. [初出の実例]「頭のしらくほには、狼の白きふんを黒焼にして、油わたにときて付吉」(出典:多聞院日記‐天正二年(1574)六月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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