百合村(読み)もまえむら

日本歴史地名大系 「百合村」の解説

百合村
もまえむら

[現在地名]鷲敷町百合

小仁宇こにう村の南、那賀川中流域に位置し、南は朝生あそう(現相生町)。天正一七年(一五八九)の百合村検地帳写(勘田家文書)によると田八町一反余・高一〇一石余、畑三町二反余・高二五石余、居屋敷六反余・高六石余、計一二町余・高一三二石余。正保国絵図、寛文四年(一六六四)郷村高辻帳、天保郷帳などには記載がなく、阿井あい村に含まれると思われる。江戸前期には徳島藩家老山田氏の知行地であったが、宝暦一二年(一七六二)には徳島藩に上知された。文化四年(一八〇七)の山田織部上知地役帳(勘田家文書)によると切畑高三斗余・古田畑一二町余、高一三二石余、麦八石余・麻苧一貫四〇〇目・山茶二〇斤。同一〇年の高都帳では高一二五石余。「阿波志」によると土田は三等雑水陸田一六町六反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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