百済貴命(読み)くだらのきみょう

朝日日本歴史人物事典 「百済貴命」の解説

百済貴命

没年仁寿1(851)
生年:生年不詳
平安前期,嵯峨天皇女御。父は蝦夷追討に功のあった陸奥鎮守将軍兼下野守百済王俊哲。基良親王,忠良親王,基子内親王を生む。弘仁10(819)年1月従五位上,同年10月従四位下昇叙。姿顔性質ともに麗しく,機織り裁縫に習熟していたため嵯峨天皇に抜擢されて女御となったという。仁寿1(851)年死去,時に従四位下であった。<参考文献>『文徳天皇実録』

(菅原征子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「百済貴命」の解説

百済貴命 くだらの-きみょう

?-851 平安時代前期,嵯峨(さが)天皇の女御。
百済俊哲の娘。基良(もとよし)親王,忠良親王,基子内親王を生んだ。容姿,性質ともにうるわしく,裁縫にたくみだったという。仁寿(にんじゅ)元年9月5日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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