的石御茶屋跡(読み)まといしおちややあと

日本歴史地名大系 「的石御茶屋跡」の解説

的石御茶屋跡
まといしおちややあと

[現在地名]阿蘇町的石

阿蘇谷の西、外輪山の麓にある。参勤交代時の藩主の休憩所。現在も間取や庭園は当時の様式を残す。朝大津おおづ(現菊池郡大津町)を出発し、九ツ(正午)的石御茶屋に着き中食、八ツ(午後二時)内牧うちのまきをめざして出発する。代々茶屋番を勤めたのは小糸家で、先祖は豊後国緒方家の者で、大友家没落の時高森たかもり(現高森町)に移り、小糸惣右衛門と称した。細川氏入国後高森惣庄屋になり高森惣右衛門と改めた。倅小糸次左衛門は寛文六年(一六六六)一領一疋になり、内牧手永乙姫おとひめ村に住み、同九年的石村の御免地開に移住。次左衛門の次男次右衛門は元禄四年(一六九一)一領一疋、同一〇年御茶屋が建てられ、茶屋番を仰せ付けられ、同一一年御切米八石二人扶持となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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