旺文社日本史事典 三訂版 「皇族将軍」の解説
皇族将軍
こうぞくしょうぐん
親王将軍・宮将軍ともいう。かねて皇族の将軍を望んでいた幕府は,執権北条時頼のとき,幕府転覆の陰謀を機に摂家将軍九条頼嗣を廃し,後嵯峨天皇の皇子宗尊 (むねたか) 親王を将軍に迎え,以後その子惟康 (これやす) 親王,後深草天皇の皇子久明親王,その子守邦親王と4代続いた。しかし実権はなく執権政治における名目だけの将軍にすぎなかった。
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報