皮膚組織伸展法(読み)ひふそしきしんてんほう(英語表記)tissue expansion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「皮膚組織伸展法」の意味・わかりやすい解説

皮膚組織伸展法
ひふそしきしんてんほう
tissue expansion

縫合できない大きなアザ腫瘍 (しゅよう) などの手術の跡,やけどの跡などを修復する方法。切除したいアザや瘢痕 (はんこん) の横の正常な皮膚の下に,シリコン樹脂製のバッグを挿入する。このバッグにはバルブがついていて,ここから5~7日に一度の割合で約1~1.5ヵ月,注射器生理食塩水注入,皮膚を伸展させる。ちょうど,妊婦腹部の皮膚が少しずつ広がっていくのと同じ原理である。皮膚に余裕ができてきたら,バッグを取り出す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android