盆山経塚(読み)ぼんやまきようづか

日本歴史地名大系 「盆山経塚」の解説

盆山経塚
ぼんやまきようづか

[現在地名]西京区樫原盆山町

おいさか峠をこえた山陰街道が、山あいから山城盆地へ抜けた地点のすぐ北の丘陵東斜面、東に山城盆地を一望する地。昭和二六年(一九五一)に多量の瓦経片が発見されたが、遺構は全く不明。

瓦経はいずれも小破片で、表面、側面とも摩滅し、原位置を離れてかなりの時間が経過していると推定された。ただし破片は約三〇平方メートルほどの小範囲から発見され、遺構とさほど離れてはいないと考えられる。

瓦経片は合計八七一点が採集された。すべて表裏とも経文が陰刻してあり、罫線がひかれている。上下欄には界線がある。瓦経の原形は不明だが、その一枚には一行に一七字一〇行が刻まれていて、上下二六センチ、幅二二センチほどの大きさと推定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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