日本歴史地名大系 「盆山経塚」の解説
盆山経塚
ぼんやまきようづか
瓦経はいずれも小破片で、表面、側面とも摩滅し、原位置を離れてかなりの時間が経過していると推定された。ただし破片は約三〇平方メートルほどの小範囲から発見され、遺構とさほど離れてはいないと考えられる。
瓦経片は合計八七一点が採集された。すべて表裏とも経文が陰刻してあり、罫線がひかれている。上下欄には界線がある。瓦経の原形は不明だが、その一枚には一行に一七字一〇行が刻まれていて、上下二六センチ、幅二二センチほどの大きさと推定されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報