盗人に鍵を預く(読み)ぬすびとにかぎをあずく

精選版 日本国語大辞典 「盗人に鍵を預く」の意味・読み・例文・類語

ぬすびと【盗人】 に 鍵(かぎ)を預(あず)

  1. 悪人と知らずにかえって悪事便宜を与え、被害を大きくすること。災いもとになるものを助長することのたとえ。盗人に糧を持たしむ。盗人に蔵の番。
    1. [初出の実例]「頼朝を東国へ流し遣しけるは〈略〉喩へば盗(ヌスヒト)に鑰(カギ)を預(アヅケ)千里の野に虎を放ちたるが如し」(出典源平盛衰記(14C前)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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