盛岡さんさ踊り(読み)もりおかさんさおどり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「盛岡さんさ踊り」の意味・わかりやすい解説

盛岡さんさ踊り
もりおかさんさおどり

岩手県盛岡市で毎年 8月1~4日に開催されている市民参加の祭り。1978年に始まった。盛岡市の目抜き通り,中央通でのさんさ踊りパレードで知られる。さんさ踊りは旧盛岡藩領で江戸時代以来行なわれてきた盆踊で,胸に締太鼓,頭に花笠,腰に 5色または 7色の帯を着けた踊り手が,道化役の一八(いっぱち)の先導で,輪になって右回りに踊る。七七七五調の歌を伴う『五拍子』『七拍子』『七夕くずし』『神楽くずし』『田植くずし』など約 20曲が,各地それぞれの型で踊られている。盛岡のさんさ踊りは従来の踊りの型を統一,簡略化しパレードに適したかたちに創作したもので,統合さんさ,七夕くずし,栄夜差踊り(えいやさおどり),福呼踊り(ふっこおどり)の 4種類の踊りがある。一方,従来の各地のさんさ踊りは伝統さんさ踊りと呼ばれ,パレードのほかに,盛岡駅前広場などでの競演会で見ることができる。最終日には,その数 1万ともいわれ世界一の和太鼓同時演奏としてギネス記録に認定されている太鼓パレードと,参加者全員による大輪踊りが行なわれる。

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デジタル大辞泉プラス 「盛岡さんさ踊り」の解説

盛岡さんさ踊り

岩手県盛岡市で毎年8月に開催される祭り。盛岡市近郊に古くから伝わる伝統舞踊「さんさ踊り」を集めて披露、観光イベント化したもの。第一回は1978年の開催。2014年には踊りの伴奏をする和太鼓の同時演奏者数で、ギネス記録認定(3437人)。

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