盤膨れ(読み)ばんぶくれ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「盤膨れ」の意味・わかりやすい解説

盤膨れ
ばんぶくれ

地盤の掘削工事において,掘削底面が,被圧地下水を含む帯水層からの揚圧力によって持ち上がる現象。掘削底面やその直下に不透水層(粘性土)や難透水層が存在し,地下水の高い水圧が掘削底面の自重を上回った場合に起こる。盤膨れが進行すると,底面の地盤の変形崩壊のほか,浸透水によって土砂がかき回され沸騰したように浮き上がるボイリング現象が発生することもある。対策としては,地下水をくみ上げて水位や水圧を下げる方法,グラウトを注入(→セメント注入法)して地盤を改良する方法などがある。

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