目の上の瘤(読み)メノウエノコブ

デジタル大辞泉 「目の上の瘤」の意味・読み・例文・類語

うえこぶ

何かと目障りであったり、じゃまになったりするもののたとえ。目の上のたんこぶ

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精選版 日本国語大辞典 「目の上の瘤」の意味・読み・例文・類語

め【目】 の 上(うえ)の=瘤(こぶ)[=たん瘤(こぶ)

  1. 自分よりも力が上で、何かと目ざわり、邪魔になるもののたとえ。また、単に邪魔なものをいう場合もある。
    1. [初出の実例]「目の上のこぶをとってのけたと云たやうなことぞ」(出典:玉塵抄(1563)五四)
    2. 「家康が多年目(メ)の上(ウヘ)の瘤(コブ)のやうに思った小山の城」(出典佐橋甚五郎(1913)〈森鴎外〉)

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ことわざを知る辞典 「目の上の瘤」の解説

目の上の瘤

自分よりも立場が上にあって、いつも目障りと思っていても簡単にはどうにもならないもののたとえ。

[使用例] 「俺はおやじが強力で、目の上の瘤だから殺すんじゃない」と彼は心に独り言をした[三島由紀夫水音|1954]

[解説] 目の上に瘤があれば、どうにも気になって目ざわりですが、場所が目に近いだけに簡単に取り除くわけにもいきません。「瘤」を「たん瘤」といえば、そのいまいましさがいっそう強調されます。

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