精選版 日本国語大辞典 「盲鰻」の意味・読み・例文・類語 めくら‐うなぎ【盲鰻】 〘 名詞 〙 メクラウナギ綱メクラウナギ目メクラウナギ科の海産の動物。体形はウナギ形で、全長約五〇センチメートルに達する。口は単純な穴であり、吻(ふん)に二対のひげをもち、背びれはなく、眼は皮下に埋没するなどが特徴。体色は淡青紫色。口に舌歯があり、網にかかった魚や死魚を食べる。銚子以南、沖縄県までの太平洋岸の水深二〇〇~一一〇〇メートルの深海底に生息。ヤツメウナギ類とともに、顎のない無顎口上綱という分類単位を形成するが、あまり近縁ではない。食用にはしない。ヌタウナギと混称されることが多い。[初出の実例]「糸よりかけて琵琶をしらぶる 蝉丸やめくら鱣のむくふらん」(出典:俳諧・犬子集(1633)一六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例