沼田鰻(読み)ヌタウナギ

デジタル大辞泉 「沼田鰻」の意味・読み・例文・類語

ぬた‐うなぎ【沼田×鰻】

ヌタウナギ科の魚。全長約60センチ。体は茶褐色。本州中部地方以南の海域にすむ。
ヌタウナギ目ヌタウナギ科の魚の総称円口類一群。体はウナギ形で、前端に口があり、肉質の四対のひげが囲む。外鰓がいさい孔は一対または六対。目は退化して皮下に埋まっている。死魚などに吸着して肉を食う。この科の魚類はメクラウナギ目メクラウナギ科に分類されていたが、日本魚類学会が平成19年(2007)1月に現在の分類に改めた。ヌタウナギ1ホソヌタウナギ(旧称メクラウナギ)などが属する。

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精選版 日本国語大辞典 「沼田鰻」の意味・読み・例文・類語

ぬた‐うなぎ【沼田鰻】

  1. 〘 名詞 〙 無顎類メクラウナギ目ヌタウナギ科の海産動物。体形はウナギに似るが両顎および胸びれを欠く。全長約六〇センチメートルで体色は茶褐色。眼は退化して外からは見えない。口の両側に四対の長いひげがあり、体側には、六対まれに七対の外鰓孔がある。体表にぬたと呼ばれる粘液が多いところからこの名がある。本州中部以南、朝鮮半島南部の各地浅海にすむ。雌雄異体食用にする地方もある。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「沼田鰻」の解説

沼田鰻 (ヌタウナギ)

学名Eptatretus burgeri
動物。ヌタウナギ科の海水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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