デジタル大辞泉 「直様」の意味・読み・例文・類語 じき‐さま〔ヂキ‐〕【直様】 [副]ただちに。すぐさま。「―代りの男を見付けて」〈荷風・つゆのあとさき〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「直様」の意味・読み・例文・類語 すぐ‐さま【直様】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 まっすぐ。[初出の実例]「山頬(ぎは)の細道を直様(スグサマ)に通るに」(出典:太平記(14C後)二三)[ 2 ] 〘 副詞 〙① 率直に、直截にものごとを行なったり表現したりするさまをいう。[初出の実例]「直言ですぐさま物を申す者ぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)四)② ある時間に続く他の時間の間のごく短いさまをいう。すぐに。ただちに。[初出の実例]「一筆のしらせの文を見るとふぐにすくさまとんで北枕ぞや」(出典:狂歌・狂歌餠月夜(1740))「今度ばかりは上加減と思って、直(スグ)さま飛起ると」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五) じき‐さまヂキ‥【直様】 〘 副詞 〙 ただちに。すぐさま。[初出の実例]「亭主息子に思わぬ文を付るは、物日に見せに居ても、いろ中間(なかま)の息子ども直様(シキサマ)見付て」(出典:談義本・遊婦多数寄(1771)二)「古書に拠て、いひ置れたるを見ると直(ヂキ)さま、善玉悪玉と云ふ戯作本を作って」(出典:古道大意(1813)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例