相楽神社(読み)さがなかじんじや

日本歴史地名大系 「相楽神社」の解説

相楽神社
さがなかじんじや

[現在地名]木津町相楽 清水

相楽小学校西側の森の中にある。祭神足仲彦たらしたかつひこ命・誉田別ほんだわけ命・気長足姫おきながたらしひめ命。旧村社。「延喜式」神名帳の相楽郡一座に「相楽サカラカノ神社」があり、当社に比定される。古くは八幡宮と称されたらしく、「多聞院日記」天文八年(一五三九)一一月一日条によれば、一〇月二八日多聞院英俊は京の栂尾とがのお(現京都市右京区)への参詣のため、法花寺ほつけじ(現奈良市)・相楽・吐師はぜを経て出かけたが、その帰り「迎衆如前サカナカノ八幡ニテ中黒殿より道迎有之」と記し、八幡宮は奈良街道(歌姫越)筋にあったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android