相生獅子(読み)アイオイジシ

精選版 日本国語大辞典 「相生獅子」の意味・読み・例文・類語

あいおいじしあひおひ‥【相生獅子】

  1. 長唄。七世杵屋喜三郎作曲。作詞者不明。本題名「風流相生獅子」。享保一九年(一七三四)江戸中村座初演。現存する石橋物(しゃっきょうもの)のうち最古の曲。

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改訂新版 世界大百科事典 「相生獅子」の意味・わかりやすい解説

相生獅子 (あいおいじし)

歌舞伎舞踊。長唄。本名題《風流相生獅子》。1734年(享保19)3月江戸中村座,初世瀬川菊之丞により初演。作詞初世瀬川路考か。作曲7世杵屋喜三郎。現存最古の石橋(しやつきよう)物であるが,初演の振りは残されていない。前ジテは傾城姿で両手紅白の布のついた番(つがい)の獅子頭を持って踊り,後ジテは女方のまま肌脱ぎして扇笠をかぶり獅子の狂い。前半座敷から後に石橋の場面に変わり四天のカラミを使うこともある。
石橋
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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「相生獅子」の解説

相生獅子
(通称)
あいおいじし

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
相生獅子の乱曲
初演
享保19.1(江戸・中村座)

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世界大百科事典(旧版)内の相生獅子の言及

【石橋】より

…元禄期には水木辰之助が〈今様能狂言〉で《花子しゝのらんぎょく》を演じ,早川初瀬が軽業の石橋を得意とした記録がある。現存最古のものは,1734年(享保19),初世瀬川菊之丞の《相生(あいおい)獅子》,続いて同人の《枕獅子》。初世中村富十郎の《執着獅子》にいたり,女方の〈石橋〉として完成をみた。…

※「相生獅子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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