(読み)ベン

デジタル大辞泉 「眄」の意味・読み・例文・類語

べん【眄】[漢字項目]

[音]ベン(漢)
流し目で見る。「流眄
わき見をする。「右顧左眄うこさべん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「眄」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音] ベン・メン
[字訓] ながしめ・よこめ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(べん)。は乏の反文で、ともに屈肢の屍体の象形。泛・は流屍をいう字である。眄とは、視線の定まらぬことをいう。〔説文四上に「目、合するなり」とあり、正視しないで、片目でみること。また「一に曰く、(なな)めにるなり」とあり、流眄の意。心にかけてふりかえることを、顧眄という。

[訓義]
1. めをすぼめる、ながしめ、よこめ。
2. かため、かためつむる。
3. かえりみる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕眄 めにるなり、恨みて見るなり。与己目三留(よこめにみる)、良弥(にらみ) 〔名義抄〕眄 カヘリミル・ミル・マナコ・マハル・スガメ・ニラム・ヨコメ/眄 ナガシメ 〔字鏡集〕眄 ミル・カヘリミル・ヤウヤクミル・マナブ・ニラム・スガメ・マハル

[熟語]
眄遇眄睨眄眩眄顧眄伺・眄視眄眄眄望・眄
[下接語]
渥眄・怡眄・恩眄・驚眄・仰眄・顧眄・慈眄・識眄・佇眄・長眄・睇眄・微眄・俛眄・悠眄・流眄

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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