右顧左眄(読み)ウコサベン

デジタル大辞泉 「右顧左眄」の意味・読み・例文・類語

うこ‐さべん【右顧左×眄】

[名](スル)《右を見たり左を見たりする意から》周囲状況ばかり気にして、自分態度をなかなか決断しないこと。人の意見ばかり気にかけること。左顧右眄。「右顧左眄して評価を下せない」

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精選版 日本国語大辞典 「右顧左眄」の意味・読み・例文・類語

うこ‐さべん【右顧左眄】

  1. 〘 名詞 〙 右を見たり左を見たりして迷うこと。まわりのことを気にしてばかりいて決断しないこと。左顧右眄。右顧左顧。
    1. [初出の実例]「江波の存在に牽制されて右顧左眄の言を弄する」(出典:若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上)

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四字熟語を知る辞典 「右顧左眄」の解説

右顧左眄

右を見たり左を見たりして迷うこと。まわりのことを気にしてばかりいて決断しないこと。

[活用] ―する。

[使用例] そうだ、俺のように右顧左眄ばかりしているグズにはそういう道が一番適しているのかも知れない[藤枝静男*春の水|1962]

[使用例] 光森はそのために右顧左眄して、結果的に菱刈に何もしないのではなかった[曾野綾子*傷ついた葦|1970]

[解説] 「顧」はふりかえって見ること、「眄」は流し目に見ることで、正対しない点で共通意味を持っています。

[類語] 左顧右眄

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