県召の除目(読み)アガタメシノジモク

デジタル大辞泉 「県召の除目」の意味・読み・例文・類語

あがためし‐の‐じもく〔‐ヂモク〕【県召の除目】

国司などの地方官を新たに任命する公事くじ。毎年正月以降の春に行われた。春の除目外官げかんの除目。→司召つかさめしの除目

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「県召の除目」の意味・読み・例文・類語

あがためし【県召】 の 除目(じもく)

  1. ( 天皇御料地、すなわち県の官人を任(め)す意 ) 地方官を任命する年中恒例の行事。毎年正月一一日から三日間行なわれた。春季に行なわれるので、春の除目ともいう。また、もっぱら、中央官以外の官を任じるから、外官(げかん)の除目ともいう。県召。⇔司召(つかさめし)の除目
    1. [初出の実例]「中山太政入道殿、大納言右大将にて、県召除目に三ケ夜出仕せさせ給ひて」(出典:古今著聞集(1254)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android