日本歴史地名大系 「真城寺」の解説 真城寺しんじようじ 岩手県:水沢市中野村真城寺[現在地名]水沢市真城 中野国道四号(旧奥州街道)沿いの丘陵上にある。法王山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。もと磐城山崎(いわきやまざき)(現福島県いわき市)専称(せんしよう)寺末。天正二年(一五七四)の兵火、元禄年間(一六八八―一七〇四)の失火により伝来の文書・什器がすべて灰燼と化し、由来を知られないが「中野村安永風土記」「真城村誌」によると、治承元年(一一七七)藤原秀衡の叔父乗蓮社雲誉良中(岳運)が谷地(真城字寺構)に七堂伽藍を建立したのを初めとしている。寺構(てらがまえ)の地には古墓が多く、平泉中尊寺赤堂(せきどう)稲荷の分霊という東日稲荷大明神の古い祠がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by