真柄保(読み)まがらほ

日本歴史地名大系 「真柄保」の解説

真柄保
まがらほ

味真野あじまの扇状地の湧水地帯に比定される。建久六年(一一九五)一二月三〇日付官宣旨案(壬生家文書)によれば、当保の所有権を主張する某が記録所に証拠書類として提出した延喜一三年(九一三)濫觴証文および久寿元年(一一五四)二月付の佐伯氏譲状は、前者は国郡を注していないことや無署名であること、後者については改元以前の号を用いていること(仁平四年一〇月二八日に久寿と改元)から謀書と断じられ、これを受けて当保を無主の国領とし、菅野為清に付属すべく命じている。南北朝時代以後は真柄庄として仁和寺領となったらしく、貞治六年(一三六七)一〇月一七日付越前守護畠山義深書状(保坂潤治氏所蔵文書)によれば、同庄を仁和寺観喜寿院雑掌に交付しようとしたが、朝倉高景の預状をたてに深町備後守・真柄左衛門大夫らがこれを拒み、遵行しえないことを幕府に対して訴えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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