日本歴史地名大系 「真玉寺」の解説 真玉寺しんぎよくじ 大分県:西国東郡真玉町大村真玉寺[現在地名]真玉町西真玉大村(おおむら)集落の南方にある。山号は竜守山。臨済宗東福寺派。本尊薬師如来。真玉氏の菩提寺で、現在の寺は堀に囲まれた真玉氏居館跡に建つ。旧寺地は現在地の南西約五〇〇メートルの寺原(てらんはる)で、真玉氏歴代の墓塔は同所にある。開基は木付真玉氏の祖木付五郎重実とされ、文和元年(一三五二)真玉庄七〇町歩を封ぜられた重実は、木付(きつき)(のちの杵築)から真玉庄に移り現在の当寺の地に城を築き真玉城と称したという。寺の西側の内城(うちじよう)とよばれる地域が城跡ともいう。以後真玉氏を名乗る。延文二年(一三五七)には寺原の地に寺を創建、これが真玉寺で宝陀(ほうだ)寺(現大田村)の悟庵を開山とした。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by