睾丸水瘤(読み)こうがんすいりゅう(その他表記)hydrocele

翻訳|hydrocele

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「睾丸水瘤」の意味・わかりやすい解説

睾丸水瘤
こうがんすいりゅう
hydrocele

睾丸の鞘膜腔内に滲出液が多量にたまった状態をいう。かつては陰嚢水腫 (瘤) といわれた。発生原因によって6型に分けられるが,精巣鞘膜に多量の液体が貯留するため,精巣が腫大したように見えるものが最も多い。幼小児に多いが,成人にも起る。陰嚢は徐々に腫大してきて,痛みはない。精巣,精巣上体炎症腫瘍によるものも,まれにある。治療としては注射針を刺して液体を吸引するが,数日で再びもとに戻ることもある。数回吸引して効果がなければ手術する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の睾丸水瘤の言及

【陰囊水瘤】より

…陰囊水腫あるいは睾丸水瘤ともいう。睾丸は固有鞘膜と呼ばれる二重の膜で包まれている。…

※「睾丸水瘤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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