精選版 日本国語大辞典 「瞽」の意味・読み・例文・類語 こ【瞽】 〘 名詞 〙 目の見えない人。盲人。[初出の実例]「未レ見二顔色一而言謂二之瞽(コ)一〔季氏篇〕」(出典:文明本節用集(室町中))「工夫を用ひざる英才は、信士の瞽(〈注〉メシヒ)なるが如く」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)[その他の文献]〔荘子‐逍遙遊〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「瞽」の読み・字形・画数・意味 瞽18画 [字音] コ[字訓] めしい[説文解字] [字形] 形声声符は鼓(こ)。瞽が鼓に従うことについて、〔釈名、釈疾病〕に「瞽は鼓なり。瞑瞑然として、目の合すること、鼓皮の如し」とするが、楽官に瞽者が多かったからではないかと思う。視力のないものは盲という。〔説文〕四上に「目に但だ(ちん)のみり」とあり、目睛あるも視力のない意とする。〔国語〕に「瞽」「瞽師」、また「瞽の記」などの名がみえ、瞽は古代礼楽の伝承に重要な地位を占めた。殷代の学を瞽宗という。[訓義]1. めしい、盲目。2. 楽人、楽官。[古辞書の訓]〔名義抄〕瞽 メシヒタリ・メシヒ 〔立〕瞽 メクラ・メシヒ・メシヒタリ[語系]瞽・鼓()kaは同声。瞽者の目を鼓皮の如しとするのは、いわゆる音義説で、字が鼓に従うのは、瞽を楽官として位置づけたものとみられる。[熟語]瞽議▶・瞽見▶・瞽言▶・瞽工▶・瞽史▶・瞽師▶・瞽者▶・瞽人▶・瞽説▶・瞽宗▶・瞽▶・瞽▶・瞽談▶・瞽夫▶・瞽▶・瞽惑▶[下接語]狂瞽・愚瞽・神瞽・盲瞽・瞽・瞽 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報