信士(読み)シンジ

デジタル大辞泉 「信士」の意味・読み・例文・類語

しん‐じ【信士】

仏語
仏法に帰依して受戒した在家男子優婆塞うばそく。清信士。
男子の戒名の下に付ける称号の一。→信女しんにょ

しん‐し【信士】

信義に厚い人。
信仰の厚い人。
しんじ(信士)

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精選版 日本国語大辞典 「信士」の意味・読み・例文・類語

しん‐し【信士】

〘名〙
① 信義に厚い人。〔管子‐右務市事〕
宗教の信奉者。信仰の厚い人。信者
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五「巴礼(パレイ)は、波羅特士但教(プロテスタンけう)の信士なれども」

しん‐じ【信士】

〘名〙 仏語。
三宝に帰依し、五戒を受けた在家の男子。近事男(ごんじなん)優婆塞信男
※済北集(1346頃か)一〇・仏智禅師伝「奥州信士創寺曰勝満」
② 在家男子の戒名の下に付ける称号。〔町人嚢(1692)〕

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普及版 字通 「信士」の読み・字形・画数・意味

【信士】しんし

信義を守る人。〔子、王覇〕人に百の壽無きも、千の信士りとは何ぞや。曰く、夫(か)の千の法を以て自ら持する、是れ乃ち千の信士なり。

字通「信」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「信士」の意味・わかりやすい解説

信士
しんじ

優婆塞」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の信士の言及

【戒名】より

… これでわかるように,戒名は本来は生前に仏教に帰依して優婆塞(うばそく),優婆夷(うばい),または沙弥,沙弥尼の戒律を受けたとき付けるべきものである。これを逆修(ぎやくしゆう)戒名というが,これを表すものが居士(こじ),大姉(だいし),信士,信女などの位号と呼ぶものである。これは生前に受戒入道して仏道修行をしたという意味である。…

【信士・信女】より

…在俗の男女で仏教に帰依したもの。信士はサンスクリットのupāsaka(優婆塞(うばそく)),信女はupāsikā(優婆夷(うばい))の訳。入信のとき五戒を受け,戒名が与えられるが,その戒名の下に信士・信女の称号をつけ,篤信者であることをあらわす。…

※「信士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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