矢坪村(読み)やつぼむら

日本歴史地名大系 「矢坪村」の解説

矢坪村
やつぼむら

[現在地名]山梨市矢坪

落合おちあい村の西に位置し、笛吹川中流左岸の山間地に広がる。村内を平等びようどう川が流れる。地名は当地が古戦場の地と伝えられ、刀や鏃が出土したことに由来する(甲斐名勝志)。曹洞宗永昌えいしよう院の寺領内に成立した門前村で、慶長古高帳に村名はみえないが、落合村永昌院領として四一石余とある。旧高旧領取調帳では四七石余となっている。反別は田三町五反余・畑八町四反余(地誌稿)。落合村に属し、上万力かみまんりき村にある大宮おおみや権現(現金桜神社)氏神で、文化(一八〇四―一八)初年の家数三八・人数一一三(甲斐国志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android