知恵ゆえの悲しみ(読み)ちえゆえのかなしみ(英語表記)Gore ot uma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「知恵ゆえの悲しみ」の意味・わかりやすい解説

知恵ゆえの悲しみ
ちえゆえのかなしみ
Gore ot uma

ロシアの劇作家外交官 A.グリボエードフ戯曲。 1822~24年執筆。4幕。喜劇全編が詩の形で書かれ,三一致法則が守られ,形式は擬古典主義を踏襲しているが,作品の根底にはリアリズムの精神が一貫して流れ,19世紀初めのロシアの上流階級偽善貪欲,無知と怠惰が的確に描き出されている。 29年のペテルブルグボリショイ劇場で初演,33年に出版されたが,検閲のため原作どおりの上演は 69年,出版は 75年。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android