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擬古典主義 ギコテンシュギ

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デジタル大辞泉の解説

ぎこてん‐しゅぎ【擬古典主義】

古典芸術を規範とする文学・芸術上の傾向。西欧の啓蒙主義文学などにみられるが、その伝統的形式性にこだわり、内容の浅薄な模倣に終わる傾向もあった。擬古主義。→古典主義
明治20年代、西鶴らの古典に学んだ尾崎紅葉幸田露伴樋口一葉らの文芸上の立場。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

擬古典主義
ぎこてんしゅぎ
pseudo-classicism

ヨーロッパ文芸主潮の一つ。ギリシアローマの古典に準拠し、精神・様式を模した17世紀フランスでのコルネイユラシーヌ、ボアローらの古典主義は、のち拡散して18世紀ヨーロッパ各国に及んだ。単なる模倣に終始した群小作家が多いことからも、これをやや貶称(へんしょう)的に擬古典主義といった。一般には狭義の古典主義とほぼ同義。ドイツでのゴットシェット、レッシング、ウィーラント、イギリスでのドライデン、ポープ、S・ジョンソンらが代表的な作家で、調和のとれた端正な形式の尊重と、感情よりも理性、個性よりも普遍性の重視が特徴であった。また、イギリスのアジソン(1672~1719)、スティールらは、この傾向を風俗・道徳など実生活レベルの随筆・評論に援用した。日本では、鎌倉および江戸時代後期における平安朝文学の模作や、西鶴(さいかく)らに学んだ紅葉、露伴、一葉らの近代文学が擬古典主義の名でよばれている。[小林路易]

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