知立馬市跡(読み)ちりゆううまいちあと

日本歴史地名大系 「知立馬市跡」の解説

知立馬市跡
ちりゆううまいちあと

[現在地名]知立市山町 桜馬場

池鯉鮒野ちりゆうのとよばれた辺りで、東海道の街道沿いの馬市として古来最大の賑いを呈した。鎌倉時代初期に書かれた「海道記」に「かくて参川国に至ぬ。雉鯉鮒が馬場を過て、すゑの野原を分れば、一両の橋を名けて八橋と云」とある。馬場は現豊田市駒場こまんば町の一帯と思われるが、この付近に馬市が開かれるようになったのは、おそらく鎌倉時代になってからであろう。江戸時代には多くの文献にその盛大さが記録されている。「東遊行嚢抄」に「半里四方ノ広キ野也 毎年四月三日祭礼スギ四月五日比ヨリ五月五日迄牛馬ノ市ヲ立ル故ニ池鯉鮒ノ馬場トモイヘリ」とある。梅月堂宣阿(香川景継)の「富士一覧記」には、

<資料は省略されています>

と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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