短歌研究(読み)たんかけんきゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「短歌研究」の意味・わかりやすい解説

短歌研究
たんかけんきゅう

短歌雑誌。1932年(昭和7)10月、改造社の『短歌講座』の付録月報を独立させて創刊。当時の歌壇唯一の総合雑誌として重きをなし、戦争に向かって動く時代の流れを反映させる古典論なども多かったが、新人登場など歌壇の指導的役割を果たした。改造社への弾圧とともに、44年11月より木村捨録(すてろく)の日本短歌社発行に移り、誌面は戦時色を濃厚にするが、戦後前衛の登場など、中堅、新人の新風を推進する。62年(昭和37)1月より小野昌繁(まさしげ)の短歌研究社発行による堅実な誌面から、現在は現代短歌推進を目ざす編集となっている。

武川忠一

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android