矮性台木(読み)わいせいだいぎ(その他表記)dwarf stock

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「矮性台木」の意味・わかりやすい解説

矮性台木
わいせいだいぎ
dwarf stock

果樹などの地上部を矮性化する作用をもつ台木西洋なしのマルメロ台木,りんごのパラダイス台木,柑橘類のからたち台木などで,地上部の矮性化とともに,根系も接穂の作用を受け形態が変化する。ヨーロッパで 17世紀頃からりんごやなしの矮性台木が重視されてきたが,日本でも近年,矮性台木を利用して樹高を低くし,授粉摘果袋掛,薬剤散布,収穫などの作業を省力化しようとする傾向が強くなった。矮性台木は共台に比べ結実年齢を短くし,また密植栽培ができるので,資本回収を早めるほか,果実の外観,品質の経済性を高める効果もある。

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