朝日日本歴史人物事典 「石川王」の解説
石川王
生年:生年不詳
7世紀後半の皇族,官人。壬申の乱(672)の際,伊勢国三重郡家(四日市市)に宿泊した大海人皇子(のちの天武天皇)のもとに鈴鹿関司が石川王と山部王の来着を報告してきたが,大津皇子の誤りであったと『日本書紀』に記されている。天武8(679)年吉備大宰として吉備(岡山県)に在任中に病死。諸王二位を追贈。『播磨国風土記』に載る総領石川王と同一人物であろう。
(今泉隆雄)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報