共同通信ニュース用語解説 「石油依存と中東外交」の解説
石油依存と中東外交
1973年の第4次中東戦争でアラブ諸国は石油戦略を発動し、イスラエル支持国への原油供給を停止。第1次石油危機を招く中、原油輸入の大半を中東に依存していた日本はイスラエルに全占領地からの撤退を求める見解を発表し、中東外交で「親アラブ」路線を取った。アラブ諸国はイスラエルとの取引企業を排除する「アラブ・ボイコット」も展開。石油確保を重視する日本は80年代を通じてアラブ寄りの姿勢を維持した。91年の湾岸戦争や93年の暫定自治宣言(オスロ合意)などを経てからは、アラブ諸国の結束が揺らぐ一方で日本の対米協調姿勢も影響し、中東外交はイスラエルとアラブ諸国の双方をにらむ形で展開されてきた。
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