石獣(読み)セキジュウ

デジタル大辞泉 「石獣」の意味・読み・例文・類語

せき‐じゅう〔‐ジウ〕【石獣】

馬・象・駱駝らくだ麒麟きりん・有翼獅子などの獣をかたどった石像中国で、帝王貴人墓所宮殿祠廟しびょうなどの前に守護装飾として置かれた。代からみられ、六朝りくちょうから代にかけて盛んに行われた。

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精選版 日本国語大辞典 「石獣」の意味・読み・例文・類語

せき‐じゅう‥ジウ【石獣】

  1. 〘 名詞 〙 中国の帝王・貴人の墓、祖廟、宮殿などの前に守護、装飾として造り設けた獣形の大きな石像。獅子、牛、馬、虎などがある。六朝時代から唐・宋代にかけて盛んであった。

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世界大百科事典(旧版)内の石獣の言及

【石人石獣】より

…中国では古くから,宮殿,祠廟,墳墓などの前に石造の人物や怪獣を配置した。陝西省興平県霍去病(かくきよへい)墓の墳丘をめぐって立てられていた16体の馬,虎,人,猪(ブタ),牛,羊,蝙蝠,魚などを表した石像は,石人石獣のもっとも古い形とされている。だが,前漢の遺例はこのほかになく,後漢代に墓前に立てられた石人石獣が後代につながる形式をとる。…

※「石獣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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