六朝(読み)リクチョウ

デジタル大辞泉 「六朝」の意味・読み・例文・類語

りく‐ちょう〔‐テウ〕【六朝】

中国で、後漢滅亡後、統一まで建業(現在の南京)に都した東晋せいりょうの6王朝
六朝時代に行われた書風。六朝体。

ろく‐ちょう〔‐テウ〕【六朝】

りくちょう(六朝)

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精選版 日本国語大辞典 「六朝」の意味・読み・例文・類語

りく‐ちょう‥テウ【六朝】

  1. [ 1 ] 中国で、後漢の滅亡から隋の統一まで、揚子江流域におこり建康(=建業・南京)に都した六つの王朝(二二二‐五八九年)の総称三国の呉、南渡後の晉(東晉)と南北朝の南朝四王朝(宋・斉・梁・陳)をさす。〔運歩色葉(1548)〕 〔殷堯藩‐金陵上李公垂侍郎詩〕
  2. [ 2 ] 六朝時代に行なわれた書風。もと南朝の王羲之、王献之書道をさしたが、のち、清朝のころ北朝の近代的書道が興隆しだすとこれをも六朝とよぶようになった。

ろく‐ちょう‥テウ【六朝】

  1. りくちょう(六朝)

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改訂新版 世界大百科事典 「六朝」の意味・わかりやすい解説

六朝 (りくちょう)
Liù cháo

中国で,3世紀から6世紀にかけて,建業ないしは建康,今日の南京を都として江南興亡をくりかえした六つの王朝,すなわち三国の,東,および南朝のの総称,またその時代。つまり魏晋南北朝時代あるいは三国両晋南北朝とよばれる時代と一致するが,たとえば〈六朝の書,唐の詩,宋の絵〉というように,概して文化史時期区分として用いられることが多い。
三国時代
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普及版 字通 「六朝」の読み・字形・画数・意味

【六朝】りくちよう(てう)

三国の呉・東晋・宋・斉・梁・陳の六王朝。みな建康(呉は建業、今の南京)に都した。南北に分裂していたので、また南北朝という。南北朝と、隋を含めていうことがある。唐・杜牧〔宣州開元寺の水閣に題す〕詩 六物、なる 天澹(あは)く雲閑に、古今同じ

字通「六」の項目を見る

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旺文社世界史事典 三訂版 「六朝」の解説

六朝
りくちょう

魏晋 (ぎしん) 南北朝時代に建康(現在の南京)に都した6つの王朝
呉・東晋・宋・斉・梁 (りよう) ・陳 (ちん) の6つの王朝は,北朝と異なる豊かな文化を生み出したので,この時代を文化史上,六朝時代と呼ぶ。

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百科事典マイペディア 「六朝」の意味・わかりやすい解説

六朝【りくちょう】

六朝文化

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世界大百科事典(旧版)内の六朝の言及

【魏晋南北朝時代】より

…220年漢帝国が滅亡してから589年隋によって中国が再び統一されるまでの時代。建康(南京)に首都を置いた呉・東晋・宋・斉・梁・陳の江南6王朝を六朝というが,六朝の語でこの時代を総称する場合もある。この時代の特徴は政治権力の多元化にあり,短命な王朝が各地に興亡して複雑な政局を織りなし,はなはだしい場合には十指に余る政権が併立した(図)。…

※「六朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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