石見路(読み)いわみじ

日本歴史地名大系 「石見路」の解説

石見路(赤名越)
いわみじ

近世、山陽と山陰を結ぶ道で、石州せきしゆう街道とも出雲大社いずもたいしや道とも称した。天領大森おおもり銀山(現島根県大田市)の産銀を江戸へ運ぶために設定されたもので、船便を利用するために、山陽側の港である尾道に通じる。道幅は七尺の定めであった。尾道町で山陽道から分岐するが、同町内の長江ながえ町の北端道路脇の地点に「左いづも往来」と彫られた道標石がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の石見路の言及

【三良坂[町]】より

…これらの川沿いに沖積低地が開ける。近世には馬洗川沿いに尾道と石見(いわみ)地方を結ぶ石見路(現,国道184号線)が通じ,中心集落の三良坂はその宿駅であった。町場が形成されて牛馬市なども開かれ,商業の中心地でもあった。…

※「石見路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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