石鳥谷村(読み)いしどやむら

日本歴史地名大系 「石鳥谷村」の解説

石鳥谷村
いしどやむら

[現在地名]石鳥谷町好地こうち

正保国絵図などに好地村とともに村名があげられるが、本来は好地村の内で、奥州街道の宿場をさした。明暦四年(一六五八)奥州街道の路線変更により好地村のうちを新街道が通るようになると、石鳥谷宿が街道筋に移転し、延宝六年(一六七八)町割が実施された。宿駅設置以後は十の日の三斎市が立った(石鳥谷町史)。奥州街道から分れ、石鳥谷船場で北上川東岸へ渡る大迫おおはさま道がある。

石鳥谷村
いしどりやむら

[現在地名]鹿角市八幡平はちまんたい 石鳥谷

夜明島よあけじま川と米代川の交点西側に位置し、北は長内おさない村。熊沢くまさわ川左岸沿いに、鹿角盆地南麓を一周する道が集落東部を通り、集落南側から山麓沿いの小道山道となって比内ひない(現大館市)に抜ける。寛政(一七八九―一八〇一)頃の「邦内郷村志」に村名が出る。

「聞老遺事」永禄九年(一五六六)七月の記事に「石鳥谷九郎正友」、近世初期の「鹿角郡由来記」に「石鳥屋村 石鳥屋五郎領知 本名安保也 館有」とあり、中世後期には開村していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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