研究用原子炉(読み)ケンキュウヨウゲンシロ

デジタル大辞泉 「研究用原子炉」の意味・読み・例文・類語

けんきゅうよう‐げんしろ〔ケンキウヨウ‐〕【研究用原子炉】

研究炉

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共同通信ニュース用語解説 「研究用原子炉」の解説

研究用原子炉

原子力分野の人材育成や基礎研究に主に使われる原子炉。大学や日本原子力研究開発機構が所有している。電力会社原発と比べて出力は低く発電設備はない。東京電力福島第1原発事故後、新規制基準に対応するため全ての研究炉が運転停止。京都大のKUR(出力5千キロワット)や近畿大のUTR―KINKI(同1ワット)など計3基が運転再開した。

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化学辞典 第2版 「研究用原子炉」の解説

研究用原子炉
ケンキュウヨウゲンシロ
research reactor

研究炉ともいう.中性子線回折による構造解析,材料試験,しゃへい実験,原子炉工学,核物理,生物化学,医学研究への応用などの目的に利用される原子炉.材料試験専門のものは材料試験炉(material testing reactor)ともよばれる.教育訓練用の原子炉を含めることもある.研究炉には,高中性子束を得るため,兵器級(93%)に至る 235U 高濃縮度の燃料が用いられる.日本の原研JRR3号炉,アメリカのNIST(National Institute for Standards and Technology)のNBSR,オークリッジ国立研究所のHFIR,フランス・グルノーブルのLaue-Langevin研究所のHFRなどが知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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