砥部郷
とべごう
「大洲旧記」「予州大洲領御替地古今集」などに砥部庄とみえる近世郷名。一般には砥部郷という。「浮穴郡砥部庄宮内村」のごとく使われ、宮内・川井・七折・大角蔵・北川毛・五本松・外山・千足・大南・岩谷口・大平・川登・万年、三津野・玉谷(現広田村)、栗田(現中山町)、鵜崎・両沢・上唐川(現伊予市)の一九村を含めていた。
砥部の名は「愛媛面影」伊予砥の条に「砥山 昔より砥石を出す伊予砥と名つく名産也、此石の出る山をすへて砥部と云、又近世此山より掘出す石をもて陶器を製し諸国に商ふ事夥し、俗に砥部焼と名く」とあるように、古くから使われていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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