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伊予砥 イヨト

大辞林 第三版の解説

いよと【伊予砥】

伊予国に産する白色の砥石。古来、刀の研磨に用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伊予砥
いよと

古代の伊予国(愛媛県)の名産とされた砥石。760年(天平宝字4)6月25日の正倉院文書に、観世音菩薩(ぼさつ)造立の研摩料として「伊予砥三果(か)(顆)」が供出されたとあり、平安時代の『延喜式(えんぎしき)』によれば民部省の交易雑物のなかにも「伊予国、砥一百八十顆(か)」がある。この産地は伊予郡外山(とやま)村(現砥部(とべ)町外山)といわれ、『大洲(おおず)秘録』に外山村の特産として「伊予砥といふ砥石山あり」と記し、外山は砥石山の転化という。『愛媛面影(えひめのおもかげ)』には「砥山昔より砥石を出す、伊予砥と名づく名産也。此(この)石の出る山をすべて砥部と言ふ」とある。江戸時代にこの砥石を砕いて陶器を製し、1777年(安永6)杉野丈助が磁器焼成に成功し「砥部焼の祖」と称せられる。[伊藤義一]

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世界大百科事典内の伊予砥の言及

【といし(砥石)】より

…荒砥は,新しく使用する刃物などの形状を整えたり,摩耗のために形の変化した刃先を修正したりするためのもので,砥粒が粗くてといしの硬さの低いものが使われる。荒砥には主として砂岩が用いられ,産地にちなんで呼ばれる大村砥(長崎県大村産),天草砥(熊本県天草産),伊予砥(愛媛県産)などがある。中砥は,荒砥研ぎによって形は整えられたが粗い条痕の残っている刃面を,より滑らかにするためのもので,粘板岩,石英粗面岩,凝灰岩,安山岩などが使われる。…

※「伊予砥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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