硝酸トリウム(読み)ショウサントリウム

デジタル大辞泉 「硝酸トリウム」の意味・読み・例文・類語

しょうさん‐トリウム〔セウサン‐〕【硝酸トリウム】

トリウム化合物の一つ。国際規制物資(放射性物質)で、法律によって厳しい管理が義務づけられている。

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化学辞典 第2版 「硝酸トリウム」の解説

硝酸トリウム
ショウサントリウム
thorium nitrate

Th(NO3)4(480.06).水酸化トリウム硝酸に溶かして濃縮すると十二水和物が得られる.無色の六角板状晶.潮解性で,水,エタノール,エーテルに易溶.熱すると500 ℃ で分解して酸化トリウムになる.ほかに多種類の水和物があり,市販品はほぼ4分子の水和水をもっている.ほかのトリウム塩と同じように一価または二価の金属硝酸塩複塩をつくる.酸化トリウム触媒の製造原料,フッ素の分析試薬,ランタンやガス灯マントルの製造(硝酸セリウムとともに発光体),蛍光ペイントの製造,濃縮ウラン精製の際の反応中間体などに用いられる.[CAS 13823-29-5][CAS 33088-16-3:Th(NO3)4・4H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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