硫酸水素ニトロシル(読み)リュウサンスイソニトロシル

化学辞典 第2版 「硫酸水素ニトロシル」の解説

硫酸水素ニトロシル
リュウサンスイソニトロシル
nitrosyl hydrogensulfate

(NO)HSO4(127.07).ニトロシル硫酸ともいう.ニトロソ硫酸,ニトロスルホン酸は誤称.以前から硫酸の鉛室法による製造過程での中間生成物として得られ,鉛室結晶(chamber crystal)とよばれていた.濃硫酸にN2O3(NOとNO2の等モル混合物)を作用させるか,発煙硝酸にSO2を作用させると得られる.NO+は常磁性のNOのπ電子が容易に失われて発生する.無色の斜方晶系イオン結晶.融点73.5 ℃(分解).濃硫酸に可溶.乾いた空気中では安定である.湿気または水で分解して,硫酸と,硝酸(50 ℃ 以下)または窒素酸化物(50 ℃ 以上)になる.粉砕した穀物の漂白などに用いられる.[CAS 7782-78-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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