硬緑泥石(読み)こうりょくでいせき(その他表記)chloritoid

最新 地学事典 「硬緑泥石」の解説

こうりょくでいせき
硬緑泥石

chloritoid

化学組成(Fe2+, Mg, Mn)2Al4Si2O10OH4鉱物クロリトイドとも。単斜晶系と三斜晶系のポリタイプあり。単斜晶系,空間群C2/c,格子定数a0.9482nm, b0.5484, c1.8182, β101.74,単位格子中4分子含む。三斜晶系,空間群,格子定数a0.946nm, b0.550, c0.915, α97.05°, β101.56, γ90.10,単位格子中4分子含む。擬六角板〜厚板状結晶。ガラス,真珠光沢劈開{001}完全,{110}良好。硬度6.5。比重3.51~3.80。暗緑,灰緑,黒色。条痕灰緑色。二軸性正・負,屈折率α1.705~1.730, β1.708~1.734, γ1.712~1.740,2V = 45~68°。多色性強,X淡灰緑〜緑,Y 灰青〜藍,Z 無〜淡黄。オットレ石族に属し,Fe2+はMn,Mgで,AlはFe3+で置換される。この族には,AlをGaで,SiをGeで置換したカーボワル石(carboirite)が含まれる。一般には低・中温で変成した結晶片岩中に産出し,日本では,日立変成岩や北上山地の変成岩中に産出。chlorite(緑泥石)に似ていることから命名

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関連語 正夫 岩崎 松原

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硬緑泥石」の意味・わかりやすい解説

硬緑泥石
こうりょくでいせき
chloritoid

(Fe,Mg,Mn)2(Al,Fe3+)Al3O2(SiO4)2(OH)4 。クロリトイドともいう。単斜または三斜晶系に属する外見雲母に似た鉱物。硬度 6.5,比重 3.51~3.80。暗緑色を呈する。マンガンに富む硬緑泥石はオットレ石と呼ばれ,マグネシウムに富むものはシスモンダインと呼ばれる。低~中度の広域変成作用を受けた頁岩質岩石中に産する。日立地方,北上山地などのオットレ石片岩の多くは硬緑泥石片岩である。

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世界大百科事典(旧版)内の硬緑泥石の言及

【クロリトイド】より

…硬緑泥石ともいう。ケイ酸塩鉱物の一種。…

※「硬緑泥石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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