最新 地学事典 「エモンス石」の解説
エモンスせき
エモンス石
emmonsite
化学組成
執筆者:加藤 昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
emmonsite
化学組成
執筆者:加藤 昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
重亜テルル酸第二鉄塩の含水物。鉄は高位原子価、テルルは低位原子価の組合せをもった二次鉱物。類似鉱物はない。自形は厚さの薄い長板状あるいは毛状。これが集落状集合や皮膜をなす。テルル鉱物を伴う熱水鉱脈型金・銀鉱床の酸化帯に産し、初生鉱石鉱物は少量の自然金・自然テルル以外はあまり伴わない。日本では北海道札幌(さっぽろ)市手稲(ていね)鉱山(閉山)および静岡県下田市河津(かわづ)鉱山(閉山)から微量の産出が知られている。
共存鉱物は、前記初生鉱物のほか、日本の場合はテルル石、パラテルル石paratellurite(TeO2)、石英が主であるが、アメリカやメキシコではロダルキラル石rodalquilarite(Fe3+2H3[Cl|(TeO3)4])、マッカイ石(マカイ石)mackayite(Fe3+[OH|Te2O5])、ソノラ石sonoraite(Fe3+[OH|TeO3]・H2O)、クツティク石cuzticite(Fe3+2TeO6・9H2O)、エツトリ石eztlite(Pb2Fe3+2[(OH)10|(TeO3)3|TeO6]・nH2O)などFe3+(三価鉄)とTe4+(四価テルル)あるいはTe6+(六価テルル)を主成分とするものがみられる。同定は細長い形態と帯緑黄色の色調による。Cu2+(二価銅)を主成分とする亜テルル酸・重亜テルル酸塩に比べ、緑色の色調が「純粋でない」感じがある。光沢が強いが、ほかの含水Fe3+亜テルル酸塩鉱物との識別は困難である。最低1分子程度まで水分が少なくなっているものもあり、結晶構造解析結果では(Fe3+2[TeO3]3・H2O)・xH2O (x=0~1)が正しいとされる。命名はアメリカ地質調査所の鉱床学者サミュエル・フランクリン・エモンスSamuel Franklin Emmons(1841―1911)にちなむ。
[加藤 昭 2016年1月19日]
エモンス石
英名 emmonsite
化学式 Fe3+2[TeO3]3・2H2O
少量成分 Al
結晶系 三斜
硬度 ~5
比重 4.72
色 帯緑黄~帯黄緑
光沢 ガラス
条痕 淡緑黄
劈開 一方向に完全。二方向に良好
(「劈開」の項目を参照)
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...