化学辞典 第2版 「緑れん石」の解説
緑れん石
リョクレンセキ
epidote
カルシウムを主成分とする含水アルミノケイ酸塩鉱物で,比較的鉄分の多い鉱物の総称.一般式X2Y3Z3(O,OH,F)13でX = Ca2+,Ce3+,La3+,Y3+,Th4+,Fe2+,Mn2+,Y = Al3+,Fe3+,Mn3+,Fe2+,Mn2+,Ti4+,Z = Si.低温変成岩,カルシウム交代作用を受けた変成岩中に産出する.空間群 Pnmc,あるいはP 21/mで,それぞれ斜方晶系,単斜晶系.前者は単位格子中に四つの基本組成,後者は二つの基本組成を含む.いずれも柱状結晶.硬度6.密度3.38~3.49 g cm-3.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報